保育士の志望動機の書き方|勤務先・年代別の例文24本と書けないときの手順

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保育士の志望動機の書き方|勤務先・年代別の例文24本と書けないときの手順

「志望動機の欄だけ何度も書き直している」「どの園にも同じことしか書けない」と手が止まっていませんか。

保育士の志望動機は、応募先の園を選んだ理由・自分の経験や能力・入職後にどう役立ちたいかという意欲の3点を、応募先ごとに書き分けます。求人票や園見学で調べたことを混ぜると、園名を入れ替えても通じる文章から抜け出せます。

書き方の型、書けないときに園を調べる手順、状況・雇用形態・年代・勤務先・職種別の例文24本、自己PRや退職理由との書き分けまで解説します。履歴書の他の欄の書き方は保育士・幼稚園教諭の履歴書の書き方にまとめています。

この記事を読んで分かること
  • Q保育士の志望動機は何を書けばいいですか?
    A志望の動機・アピールポイント欄には、応募先を選んだ理由・自分の経験や能力のアピール・どんな仕事をして役立ちたいかという意欲の3点を書きます。保育士の場合は、園の保育理念や保育の内容を求人票・園のホームページ・園見学で確かめたうえで、自分の経験のどこが重なるかを書くと具体的になります。
  • Q保育士の志望動機でダメな例は?
    Aどの園にも出せる文章、給料や休日などの条件だけを理由にした文章、前の職場の批判で終わっている文章の3つです。同じ文章を複数の園に使い回すのも避けます。「学びたい」「充実感を得たい」といった自分の希望だけで終わっている文章は、園に何を返せるのかが伝わりません。
  • Q志望動機は何文字くらい書けばいいですか?
    A厚生労働省の履歴書様式例では、志望の動機欄は幅約17cm・高さ約6cmの罫線のない箱で、行数や字数の指定はありません。欄の大きさから計算すると、手書きなら150〜200字、パソコンなら400〜500字ほどが収まります。文字数を先に決めるのではなく、使う様式の欄に合わせて調整してください。
  • Q「志望理由」と「志望動機」は違いますか?
    A応募書類では同じものと考えて差し支えありません。園によって「志望理由」と書かれた欄もありますが、書く中身は変わりません。ただし高校生や短大生が進学で提出する「志望理由書」は別の書類です。
  • Q志望動機と自己PRは同じ内容でもいいですか?
    A分けて書きます。志望動機は「なぜこの園なのか」、自己PRは「自分の強みは何か」を書く欄です。職務経歴書にも志望動機の項目を設ける場合は、履歴書と同じ文章を写すのではなく、具体的なエピソードを足して書き分けます。

保育士の志望動機は何を書く欄?押さえるのは3点

志望の動機は「なぜその園に応募したいと考えたか」を書く欄で、応募先を選んだ理由・自分の経験や能力のアピール・どんな仕事をして役立ちたいかという意欲の3点を盛り込みます。ハローワークが配っている応募書類の手引きでも、この3点を挙げています(出典:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク「応募書類の作り方」)。

志望の動機とアピールポイントは何が違う?

志望の動機が応募先を選んだ理由そのものであるのに対し、アピールポイントは「自分のもっている経験や能力を活かして応募先に貢献したい」という趣旨を書く部分です。

保育士の応募に置き換えると、志望の動機は「数ある園のなかでなぜこの園なのか」、アピールポイントは「入職したら何ができるのか」にあたります。志望の動機とアピールポイントは別のことを書きますが、履歴書では同じ欄に同居しているため、続けて読んでも矛盾しないように書きます

志望の動機に盛り込む3点

欄に盛り込むのは次の3点です。

  • 応募先を選択した理由
  • 自分の経験・能力のアピール
  • 意欲(どんな仕事をしてその職場に役立ちたいか)

3点のうち、保育士がいちばん書きにくいのは1つ目です。園の名前を入れ替えても通じる文章になっていたら、応募先を選んだ理由が書けていないサインだと考えてください。

もう1つ注意したいのが、自分の希望だけで終わっている文章です。「学びたい」「充実感を得たい」といった一方的な希望や事情だけでは、園に何を返せるのかが伝わらずアピールになりません。学ぶ姿勢を書くなら、学んだ先に園へ何を返せるのかまで書き切ります。

履歴書では「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」が1つの欄

履歴書の様式の多くは、志望の動機と特技と自己PRが「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」という1つの欄にまとまっています。

何をどれだけ書くかは自分で配分することになります。優先するのは志望の動機とアピールポイント、それに応募先で使える技能で、趣味やスポーツ、ボランティア活動といった個人的な活動は後回しで構いません。保育士の応募書類では、欄の大半を志望の動機に使い、残りの2〜3行でピアノや製作など保育に活かせる特技を添える形が収まりやすくなっています

何文字くらい書けばいい?欄の大きさから逆算する

厚生労働省のA4版の履歴書様式例では、志望の動機欄は幅約17cm・高さ約6cmの罫線のない箱で、行数や字数の指定はありません(2026年8月時点、様式例PDFの実測)。

欄の大きさから計算すると、手書きで1行8mm前後・1文字7mm角で書いた場合は7行前後で150〜200字、パソコンで10.5ポイントで組んだ場合は400〜500字ほどが入ります。あくまで欄の寸法から計算した目安なので、市販の様式を使うときは手元の欄に合わせて調整してください。

字数よりも大事なのは、欄が不自然に余っていないかどうかです。半分以上空いていると準備不足に見え、逆に枠外まではみ出すと読みにくくなります。指定がない限りは欄の8割程度が埋まる分量を目安にすると、体裁で減点されにくくなります

志望動機が書けないときの手順|園を調べてから書く

志望動機は自分の中から探し出すものではなく、応募先の園が求めていることを調べて、自分の経験と重なるところを言葉にする作業です。順番を逆にして先に文章を書こうとするから、手が止まります。

手が止まっているときは、次の4ステップを順にたどってください。

ステップ1|求人票と園のホームページで「求めていること」を集める

最初にやるのは、応募先が応募者に何を求めているかを集めることです。情報源は求人票と園のホームページの2つで足ります。

保育士の求人票なら、施設の種類、定員、クラス編成、開所時間、必要な資格、パートか正職員かといった条件が並んでいます。園のホームページには保育理念・保育方針・年間行事・一日の流れが載っています。求人票の「仕事の内容」欄に書かれている言葉を志望動機にそのまま使うと、園が求めていることに答えている文章になります

ただし、園のホームページの文章をそのまま書き写すのは逆効果です。理念の言葉を引くのは1か所にとどめ、その理念が実際の保育のどこに表れているかを自分の言葉で続けます。

ステップ2|「ここdeサーチ」で園の種別・開所時間・定員を確認する

園のホームページに情報が少ないときに使えるのが、こども家庭庁の子ども・子育て支援情報公表システム「ここdeサーチ」です(運営は独立行政法人福祉医療機構)。

ここdeサーチでは、保育所・認定こども園・幼稚園・認可外保育施設・企業主導型保育施設(地域枠)・家庭的保育・小規模保育・事業所内保育・居宅訪問型保育を、住所や最寄り駅、現在地から検索できます(2026年8月時点)。休日開所・病児保育・一時預かりの実施で絞り込むこともできます。

検索結果には、施設名、施設の類型、住所、電話番号、曜日ごとの開所時間、定員、一時預かり事業の実施の有無、病児保育の有無が表示されます。定員が「非公表」の施設もありますが、応募先が認定こども園なのか小規模保育なのか、開所時間が何時から何時までなのかを公的な公表情報で確かめられるので、施設の種類を取り違えたまま志望動機を書く事故を防げます

ステップ3|園見学で見るところ・聞くこと

求人票とホームページで下調べをしたら、可能な限り園見学に行きます。見学で見たことは、そのまま志望動機の具体例になります。

見るところは、子どもへの声のかけ方、保育室の使い方と掲示物、職員同士のやり取り、園庭や設備の使われ方です。聞くこととしては、クラスの担任体制、行事の準備の進め方、書類やICTの使い方、入職後の研修があります。見学のときに心が動いた場面を1つメモしておくと、志望動機の中心に据えられる具体的なエピソードになります

ステップ4|自分の経験と園が求めることの重なりを探す

最後に、集めた情報と自分の経験を突き合わせます。応募条件を完全に満たしていない場合でも、自分の経験のなかに条件の一部にあたるものや、条件に近いものがないかを探します。

たとえば乳児保育の経験を求められていて自分は幼児クラスしか持っていないなら、幼児クラスで担当した個別配慮や保護者対応が、乳児保育でどう活きるかを考えます。経験が足りない側面を隠すのではなく、近い経験を挙げて「だから貴園でこう活かせる」とつなげます

経歴の棚卸しは1回作れば使い回せる

応募先ごとに書き分けると聞くと大変に感じますが、素材そのものは共通です。自分の職務経歴と能力をすべて書き出した1枚(様式は自由)を作っておき、応募先ごとに使う項目を選ぶ方法が扱いやすくなります。

保育士なら、勤務した園の種別と定員、担当したクラスと年齢、行事やクラス運営で任された役割、身につけた技能(ピアノ、製作、ICT、指導計画の作成など)、研修の受講歴を1枚にまとめておきます。素材を1回作っておけば、あとは応募先ごとに使う素材を選び直すだけになり、毎回ゼロから考える必要がなくなります

なお、素材の棚卸しと志望動機は役割が違います。志望動機そのものは応募先ごとに書き分けるものなので、素材だけを共通化してください。

【状況別】保育士の志望動機の例文

同じ保育士からの転職・ブランクからの復職・未経験からの転職・出戻り・新卒では、志望動機で厚く書くところが変わります。経験がある人は経験の中身を、経験がない人は保育士を目指した理由と準備してきたことを中心に置きます。

以下の例文は、園名を「〇〇保育園」のように伏せています。実際に書くときは応募先の正式名称と、自分が見学や求人票で確かめた事実に差し替えてください。

保育士から保育士への転職

同じ職種の転職では、経験者としてすぐ戦力になることが最大のアピールになります。前の園で何を担当したかを具体的に書き、応募先の保育とどうつながるかを示します。

記載例例文①|保育士から保育士への転職

現在の園では5年間、3歳児から5歳児までの担任と行事の進行を担当してきました。園児数180名の大規模園で、クラス全体を動かす力は身につきましたが、一人ひとりの興味の変化に合わせて遊びを広げる余裕を持ちにくいと感じるようになりました。貴園を志望したのは、見学の際に、子どもが始めた製作をそのまま数日かけて続けられるよう保育室の一角を空けてあると伺い、私が大切にしたい保育の形が実際の環境になっていると感じたためです。これまでの経験で身につけた行事運営とクラス運営の力を活かしながら、一人ひとりの遊びをていねいに支える保育に取り組みたいと考えています。

差し替えるのは、勤務年数・担当クラス・園の規模・見学で見た具体的な場面の4か所です。前の園を「大規模で余裕がない」と書くと批判に読まれるため、比較ではなく自分がやりたい保育の説明として書きます。

ブランクがあって復職する

ブランクがある場合は、離れていた期間を隠さず書き、その期間に何をしていたかと、復帰に向けて準備していることを添えます。

記載例例文②|ブランクからの復職

保育士として認可保育園で4年間勤務したのち、出産を機に退職し、6年間は子育てに専念してきました。子育てを通して、家庭ごとに生活のリズムや悩みが違うことを実感し、保護者の立場から保育を見る経験ができたと感じています。復帰にあたっては、保育所保育指針の改定内容と、書類の作成に使われるICTの操作を独学で確認してきました。貴園を志望したのは、園見学の際に、経験の空白がある職員にも段階的に担当を任せていると伺い、無理なく現場の感覚を取り戻せると考えたためです。まずは補助として現場に慣れながら、4年間の担任経験と子育ての経験を活かして保護者対応にも力を発揮したいと考えています。

ブランクの説明は1〜2文にとどめ、残りは復帰後にできることに使います。空白期間の理由(子育て・介護・体調・別業種での勤務)は事実をそのまま書いて構いません。

未経験・異業種から保育士になる

異業種から転職する場合は、前職の経験のうち保育の現場で使えるものを具体的に挙げます。「子どもが好き」だけで終わらせないことがポイントです。

記載例例文③|未経験・異業種から保育士へ

前職では6年間、小売店の店舗運営に携わり、うち3年間は10名のスタッフのシフト作成と新人教育を担当しました。働きながら通信制の養成課程に通い、今年保育士資格を取得しました。実習で0歳児クラスに入った際、言葉になる前の表情や動きから気持ちを読み取ろうとする保育士の姿勢に触れ、人と丁寧に向き合う仕事を続けたいと考えるようになりました。貴園を志望したのは、少人数の担当制で乳児保育を行っていると伺い、一人ひとりとの関わりを積み重ねる保育を基礎から学べると考えたためです。経験が浅い分、前職で身につけた段取りと報告・連絡の習慣を活かし、チームの一員として確実に動けるよう努めます。

未経験の場合は、資格の取得時期と実習の経験を必ず入れます。前職の経験は「接客が得意」ではなく、シフト作成・新人教育のように保育の現場と対応づけられる形で書きます。

以前勤めていた園に戻る

一度退職した園に再び応募する場合は、辞めたときの事情と、いま戻れる状況になったことを整理して書きます。

記載例例文④|以前勤めていた園に戻る

3年前まで貴園で4年間勤務し、家族の転勤に伴って退職いたしました。転居先の園でも2年間、2歳児クラスの担任を務めてきましたが、このたび家族の勤務地が戻ることになり、再び貴園で働きたいと考え応募いたしました。貴園で学んだ、子どもの様子を職員間で細かく共有してから翌日の保育を組み立てる進め方は、転居先の園でも自分の保育の土台になっていました。他園で経験した異年齢保育の進め方も持ち帰ることができますので、以前の勤務で身につけたことに新しく学んだことを重ねて、貴園の保育に貢献したいと考えています。

出戻りの応募では、退職理由が解消していることを事実として示すのが要点です。在職中の人間関係が理由だった場合は、その点には触れず、他園で得た経験を中心に書きます。

新卒で就職する

新卒の場合は、実習で見たことと養成校で学んだことを結び付けます。経験がないことは前提なので、これから何をしたいかを具体的に書きます。

記載例例文⑤|新卒

養成校では2年間、乳児保育と障害児保育を中心に学び、3か所の実習先で0歳児から5歳児までのクラスに入りました。実習で印象に残ったのは、朝の受け入れの短い時間に保護者と交わす会話が、その日一日の保育の判断につながっていた場面です。貴園を志望したのは、見学の際に連絡帳とは別に送迎時の会話を大切にしていると伺い、保護者と一緒に子どもを育てる保育を学びたいと考えたためです。学生時代に取り組んだ手遊びと絵本の読み聞かせのレパートリーを活かしながら、まずは子どもの名前と一日の流れを早く覚え、先輩職員に確認しながら確実に動けるよう努めます。

新卒の志望動機では、実習で見た具体的な場面を1つ入れると、他の応募者と文章の中身が変わります。学校名や成績よりも、現場で何を見て何を考えたかが読まれます。

【雇用形態別】パート・派遣の志望動機の例文

パートや派遣で応募する場合も、志望動機の欄には勤務条件ではなく「なぜこの園か」を書きます。勤務日数や時間の希望は、本人希望記入欄に分けて書きます。

パートで働きたい

パートの応募では、家庭との両立を前提にしていることを隠す必要はありません。そのうえで、限られた時間で何ができるかを書きます。

記載例例文⑥|パート保育士

保育士として認可保育園で6年間勤務し、1歳児から5歳児までの担任を経験してきました。現在は子どもの就学に合わせて働き方を見直しており、平日の日中を中心に保育の仕事に戻りたいと考えています。貴園を志望したのは、見学の際にパート職員も日々の記録の共有に加わっていると伺い、短い時間でも保育の流れを理解したうえで子どもと関われると考えたためです。担任を持っていた経験を活かして、朝夕の合同保育や乳児クラスの補助など、必要とされる場面で確実に動けるよう努めます。

勤務できる曜日や時間帯そのものは志望動機に書かず、本人希望記入欄に書きます。志望動機側では「その働き方で何ができるか」に言い換えます。

派遣で働く

派遣で働く場合は、複数の園を経験していることが強みになります。環境が変わっても早く順応できる点を具体的に書きます。

記載例例文⑦|派遣保育士

派遣保育士として3年間、認可保育園2園と小規模保育事業所1園で、0歳児から3歳児までの保育に携わってきました。園によって連絡帳の書き方も午睡中の記録の取り方も異なるため、初日に一日の流れと記録の様式を確認してから動く習慣が身につきました。貴園を志望したのは、乳児の受け入れ人数が増える時期に合わせて体制を厚くしていると伺い、これまでの複数園での経験がそのまま活きると考えたためです。担当するクラスの進め方に早く合わせながら、担任の先生が子どもと向き合う時間を確保できるよう補助に努めます。

派遣では「園ごとにやり方が違うことを前提に動ける」という点が、正職員にはない具体的な強みになります

パートから正社員になりたい

同じ園で正職員を目指す場合や、パート経験を経て正職員に応募する場合は、責任の範囲が広がることを前向きに受け止めていると伝えます。

記載例例文⑧|パートから正職員へ

これまで2年間、貴園で3歳児クラスの補助として勤務してまいりました。日々の保育に関わるなかで、行事の準備や指導計画の作成にクラス全体で取り組む過程に加わりたいという気持ちが強くなり、正職員として応募いたしました。補助として入ってきたからこそ、担任の先生が一日のどこで手を必要としているかを見てきた実感があります。子どもの姿を記録に残し、翌日の保育につなげる流れを担う立場になり、これまで支えていただいた分をクラス運営で返したいと考えています。

パートから正職員への応募では、勤務時間が増えることや持ち帰りではなく園内で完結させたい姿勢まで書いておくと、採用側の懸念に先回りできます

【年代別】20代・30代・40代・50代・60代の志望動機の例文

年代が上がるほど、経験の量ではなく「この園で何をする人なのか」を具体的に書くほうが伝わります。役職や指導の経験がある場合は、新しい園でそれをどう使うかまで書き切ります。

20代の志望動機

経験年数が短い時期は、これまでに担当した範囲を正確に書き、伸びしろを示します。

記載例例文⑨|20代

保育士として3年間、1歳児と2歳児の担任を経験してきました。乳児保育に一通り関われた一方で、幼児クラスの指導計画やお集まりの進め方を学ぶ機会がなく、幅を広げたいと考えるようになりました。貴園を志望したのは、乳児から幼児まで持ち上がりで担当する体制を取っていると伺い、子どもの育ちを続けて見られると考えたためです。まずは今の経験を活かして乳児クラスで確実に動きながら、幼児クラスの保育も先輩に確認しつつ身につけたいと考えています。

30代の志望動機

中堅の時期は、担任以外に任された役割まで具体的に書くと、即戦力として読まれます

記載例例文⑩|30代

保育士として9年間勤務し、直近の3年間は4歳児の担任と、新人職員の指導係を担当してきました。新人が最初につまずくのは記録の書き方だと分かってからは、週に一度、記録を一緒に読み返す時間を作り、書き直しの負担を減らす工夫をしてきました。貴園を志望したのは、園内研修を月1回定例で行っていると伺い、職員同士で保育を検討する場を大切にしている点に共感したためです。担任としてクラスを持ちながら、後輩が相談しやすい環境づくりにも関わりたいと考えています。

40代の志望動機

40代では、体力面の懸念を先回りして打ち消しながら、現場を回してきた立場としての強みを書きます

記載例例文⑪|40代

保育士として15年間、認可保育園で担任と主任補佐を務めてきました。主任補佐としては、行事の年間計画の見直しと、職員の休憩を確実に取るためのシフト調整に取り組み、持ち帰りの作業を減らすことができました。貴園を志望したのは、複数担任制で乳児クラスを手厚く見ていると伺い、これまで取り組んできた業務の見直しとチームでの保育が結び付くと考えたためです。現場に入って子どもと関わることを中心に置きながら、若手が働き続けやすい体制づくりにも力を尽くしたいと考えています。

50代の志望動機

50代の応募では、長い経験に加えて「新しい園のやり方に合わせられること」を明確に書きます。

記載例例文⑫|50代

保育士として22年間、認可保育園と認定こども園で担任・主任を務めてきました。長く勤めるなかで、保育の進め方も記録の方法も年々変わっていくことを実感し、園ごとのやり方をまず受け入れてから自分の経験を足すよう心がけてきました。貴園を志望したのは、見学の際に職員同士が学年をまたいで子どもの様子を伝え合っている場面を拝見し、経験を押し付けずに共有できる職場だと感じたためです。保護者対応や配慮が必要な子どもへの関わりなど、経験が活きる場面で力になりたいと考えています。

50代・60代の応募では、経験の長さより「新しい園の進め方に合わせる姿勢」を先に書いたほうが、採用側の不安が小さくなります

60代の志望動機

60代では、勤務可能な範囲を正直に示したうえで、経験を活かせる役割を具体的に提案します。

記載例例文⑬|60代

保育士として30年以上、認可保育園で担任と主任を務め、定年退職後も2年間、パート職員として乳児クラスの補助を続けてきました。担任を持つ体力面では若い先生方にかないませんが、朝夕の合同保育や、泣いている子に付き添う場面など、落ち着いて対応できる役割で力になれると考えています。貴園を志望したのは、地域の子育て支援に長く取り組まれていると伺い、これまでの経験を保護者の相談対応にも活かせると考えたためです。現場の進め方に合わせながら、必要とされる場面で確実に動きたいと考えています。

【勤務先別】園・施設の種類ごとの志望動機の例文

施設の種類によって預かる子どもの年齢も一日の流れも違うため、志望動機もその施設ならではの言葉で書きます。応募先が認可保育園なのか小規模保育なのかを取り違えたまま書くと、その一点で保育を分かっていないと伝わってしまいます。

私立(民間)保育園

私立保育園は運営法人ごとに保育方針の幅が大きいため、方針への共感を具体的な場面で書きます。

記載例例文⑭|私立(民間)保育園

保育士として7年間、幼児クラスを中心に担任を務めてきました。貴園を志望したのは、季節ごとの行事を職員だけで作り込まず、子どもが決めた内容を残す形で進めていると伺ったためです。前の園では行事の準備に追われて子どもの意見を聞く時間を取れなかった経験があり、子どもと一緒に作る保育に取り組みたいと考えました。担任として培った準備の段取りを活かしながら、子どもの意見を形にする過程を大切にしたいと考えています。

公立保育園・公務員保育士

公立保育園は園に直接応募するのではなく、自治体の職員採用試験を受けます。選考の中身は自治体ごとに違い、たとえば世田谷区の令和8年度の職員2類「福祉」(保育士・児童指導)では、第一次選考が800字程度・70分の作文のみとなり、択一試験は行われません(出典:世田谷区、2026年8月時点)。応募先の採用試験要綱を必ず確認してください。

志望動機も「なぜこの園か」ではなく「なぜこの自治体か」を書くのが公立の特徴です。

記載例例文⑮|公立保育園(公務員保育士)

保育士として私立保育園で5年間勤務し、担任として乳児から幼児までのクラスを経験してきました。〇〇市を志望したのは、市が公表している子ども・子育て支援事業計画で、医療的ケアが必要な子どもの受け入れ体制の整備を掲げている点に共感したためです。前の園でも配慮が必要な子どもの個別支援計画づくりに関わり、看護師や保護者と連携する難しさとやりがいを経験してきました。公立の保育士として複数の園や地域の子育て支援に関わりながら、どの子も同じように過ごせる環境づくりに携わりたいと考えています。

小規模保育園

小規模保育は、こども家庭庁の説明では定員6人から19人を対象に、家庭的保育に近い雰囲気のもとできめ細かな保育を行う事業です(定員5人以下は家庭的保育)。少人数であることを志望動機の中心に据えます。

記載例例文⑯|小規模保育園

認可保育園で4年間、0歳児と1歳児の担任を務めてきました。1クラス12名を複数担任で見る体制のなかで、朝の受け入れから午睡までの流れを回すことに追われ、一人ひとりの食事や睡眠のリズムに合わせきれない場面がありました。貴園を志望したのは、定員19名で0歳から2歳までを見ており、月齢に合わせて生活の流れを調整できる規模だと考えたためです。乳児保育で身につけた記録と職員間の共有を活かして、家庭と近い距離で子どもの育ちを支えたいと考えています。

認定こども園

認定こども園は幼稚園と保育所の機能を併せ持つ施設です。幼保連携型では原則として保育教諭(幼稚園教諭免許と保育士資格の併有)が求められ、いずれか一方でも保育教諭になれる経過措置は令和11年度末までとされています(主幹保育教諭・指導保育教諭は令和8年度末まで。出典:こども家庭庁)。

記載例例文⑰|認定こども園

保育士として認可保育園で6年間、3歳児から5歳児までの担任を務めてきました。貴園を志望したのは、教育時間と保育時間が混在するなかでも、午後の過ごし方を子どもの生活リズムに合わせて組み立てていると伺い、保育と教育の両方に関わりたいと考えたためです。現在は幼稚園教諭免許の取得に向けて特例制度を利用して学んでおり、保育教諭として働き続けられるよう準備を進めています。幼児クラスで培った活動の組み立てを活かしながら、1号認定と2号認定の子どもが一緒に過ごす時間を大切にしたいと考えています。

院内保育所・企業内保育所

院内保育所や企業内保育所は、利用する保護者の勤務時間に合わせた保育が中心になります。夜勤や交代制への理解を示すことが評価につながります。

記載例例文⑱|院内・企業内保育所

認可保育園で5年間勤務し、延長保育の時間帯を長く担当してきました。貴施設を志望したのは、病院で働く方のお子さんを預かる性質上、朝早い時間や夕方以降も落ち着いて過ごせる環境づくりが求められると考え、これまで延長の時間帯で積み重ねてきた関わりを活かせると思ったためです。少人数で異年齢の子どもが一緒に過ごす時間が長いと伺いましたので、年齢差のある集団でも一人ひとりが安心して過ごせるよう、生活の流れを工夫したいと考えています。

病児保育室

病児保育事業には、病児対応型・病後児対応型・体調不良児対応型といった類型があります。体調がすぐれない子どもを預かる場所なので、観察と記録、保護者や看護師との連携をどれだけ具体的に書けるかが志望動機の中身になります

記載例例文⑲|病児保育室

保育士として認可保育園で8年間勤務するなかで、感染症の流行時期に体調を崩した子どもへの対応や、看護師と連携した経過の記録に携わってきました。貴施設を志望したのは、体調が万全でない子どもが安心して一日を過ごせる場所が地域に必要だと考え、保育園で身につけた観察と記録の力を活かせると思ったためです。一日ごとに預かる子どもが変わる環境であることを踏まえ、初めて来る子どもにも落ち着いて過ごしてもらえるよう、受け入れ時のやり取りを大切にしたいと考えています。

学童保育(放課後児童クラブ)

学童保育は、児童福祉法第6条の3第2項に基づく放課後児童健全育成事業で、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童が対象です。令和7年5月1日現在で全国に25,928か所あり、登録児童数は1,570,645人にのぼります(出典:こども家庭庁)。

記載例例文⑳|学童保育(放課後児童クラブ)

保育士として認可保育園で5年間、5歳児の担任を中心に務めてきました。就学に向けて子どもが自分で考えて動けるようになる過程に関わるなかで、小学校に上がったあとの時間にも継続して関わりたいと考えるようになりました。貴クラブを志望したのは、宿題の時間と遊びの時間を子ども自身が選べるようにしていると伺い、指示で動かすのではなく自分で決める経験を大切にしている点に共感したためです。保育園で培った子どもの様子を読み取る力を活かしながら、学年の違う子ども同士が一緒に過ごせる関わりを支えたいと考えています。

児童発達支援・放課後等デイサービス

児童発達支援と放課後等デイサービスは、児童福祉法に基づく障害児通所支援です。放課後等デイサービスは就学している子どもが対象で、個別支援計画に沿った支援を行います。

記載例例文㉑|児童発達支援・放課後等デイサービス

認可保育園で6年間勤務し、加配の対象となる子どもの担当として、保護者や巡回相談の先生と連携しながら関わり方を検討してきました。集団のなかで過ごしにくさを抱える子どもに対して、園の環境をどう整えれば力を発揮できるかを考える時間が、自分にとって最もやりがいのある仕事だと感じています。貴事業所を志望したのは、個別支援計画をもとに一人ひとりの目標を職員全体で共有していると伺い、腰を据えて支援に関われると考えたためです。保育園で身につけた集団の中での関わりの視点も持ち込みながら、支援の一員として力を尽くしたいと考えています。

児童養護施設・乳児院

児童養護施設や乳児院は、家庭で暮らすことが難しい子どもが生活する場です。日中の保育ではなく生活そのものを支える仕事だと理解していることが、志望動機から伝わるようにします

記載例例文㉒|児童養護施設・乳児院

保育士として認可保育園で4年間、0歳児と1歳児の担任を務めてきました。担当した子どもの家庭が生活に困難を抱えた際、関係機関と連携して見守った経験から、日中の保育だけでは支えきれない部分に関わりたいと考えるようになりました。貴施設を志望したのは、小規模のグループで生活を組み立てていると伺い、一人ひとりとの関係を積み重ねながら日々の暮らしを支えられると考えたためです。乳児保育で身につけた生活リズムの読み取りと記録を活かし、交代制の勤務のなかでも子どもにとって一貫した関わりができるよう努めます。

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【職種別】保育補助・保育園事務の志望動機の例文

保育士資格がなくても応募できる職種では、資格の代わりに何ができるかを書くのが志望動機の中心になります

保育補助

保育補助は、担任の補助として保育に入る働き方です。資格や経験がない場合でも、子育ての経験や体力面、時間帯の融通は具体的な強みになります。

記載例例文㉓|保育補助

3人の子どもを育てるなかで、地域の子育て支援センターに通い、同年代の子どもたちが遊ぶ様子を見てきました。子どもが小学校に上がったことを機に、以前から関心のあった保育の仕事に携わりたいと考え、保育補助として応募いたしました。保育士資格はありませんが、子育てで身につけた食事や着替えの介助、体調の変化への気づきは現場でも活かせると考えています。貴園を志望したのは、見学の際に補助職員にも子どもの様子を共有する時間があると伺い、指示を待つだけでなく保育の流れを理解しながら働けると感じたためです。まずは先生方の動きをよく見て、必要な場面で先回りして動けるよう努めます。

無資格で応募する場合は、資格がないことを書いたうえで、できることを具体的に並べるほうが誠実に伝わります。子育て支援員研修の受講予定があれば、あわせて書きます。

保育士から保育園事務

保育園事務は、書類・経理・入退園の手続き・保護者対応を担う職種です。保育士としての現場経験は、園の事務職として大きな強みになります。

記載例例文㉔|保育士から保育園事務

保育士として認可保育園で8年間勤務し、担任のかたわら、行事の物品発注や実習生の受け入れ書類の作成を担当してきました。書類が滞ると現場の先生方の負担が増えることを実感し、園全体を支える事務の仕事に専念したいと考えるようになりました。貴園を志望したのは、事務職員が保護者からの問い合わせにも一次対応をしていると伺い、保育の内容を理解している強みを活かせると考えたためです。現場を経験した事務職員として、先生方が子どもと向き合う時間を確保できるよう、書類と手続きを確実に進めたいと考えています。

保育士から事務職への転職では、現場の事情が分かることが他の事務職応募者との差になります。担任を離れる理由は「事務に専念したい」と前向きに書きます。

「家から近い」「給料を上げたい」は書いていい?本音の理由の伝え方

通勤の便や給料そのものを志望動機の中心に据えることは避けますが、条件は本人希望記入欄で伝えれば足りるため、志望動機の欄では「その条件なら何を続けられるか」に言い換えます

自宅から近い・通いやすい

東京都が保育士登録者を対象に行った調査では、現在保育士として働いている人が職場を選ぶときに重視した項目の1位は「勤務地(自宅から近い等)」で72.3%にのぼりました(出典:東京都「令和4年度 東京都保育士実態調査」、n=11,277)。通いやすさは保育士の職場選びで最も多い判断基準であり、後ろめたく思う必要はありません。

同じ調査では「保育理念への共感」も35.9%が重視すると答えています。通勤の便は多くの人にとって前提条件であり、志望動機の欄で他の応募者と差が出るのは、その園の保育に触れた部分です。「自宅から近い」は「長く勤めて子どもの成長を続けて見たい」という形につなげ、園を選んだ理由は別に書きます。

記載例改善前

自宅から近く通いやすいため、貴園を志望しました。

記載例改善後

貴園は自宅から通いやすく、長く勤めて子どもの成長を継続して見守れる環境だと考えています。志望したのは、見学の際に、進級後も前の担任が子どもの様子を引き継いで共有していると伺い、年度をまたいで育ちを支える保育に取り組みたいと考えたためです。

給料や待遇を上げたい

同じ調査では、現在の保育所等を退職したいと考える理由の1位が「給料が安い」で61.6%でした(n=2,399)。待遇を理由に転職を考えること自体はごく一般的です。

ただし、勤務条件の希望をそのまま志望動機に書くのは避け、面接の場で相談するのが一般的です。給料や休日の希望は本人希望記入欄に書き、志望動機の欄には「その条件のもとで何に取り組みたいか」を書くのが、応募書類の分担に沿った書き方です

人間関係・残業がつらくて辞めた

過去に保育士として働いていた人が保育士を辞めた理由の1位は「職場の人間関係」で31.5%、次いで「仕事量が多い」23.1%、「給料が安い」22.1%、「健康上の理由(体力含む)」20.6%でした(出典:東京都「令和4年度 東京都保育士実態調査」、n=2,241)。

退職の理由が人間関係や業務量にある場合でも、前の職場の批判として書くと、応募先では「同じことをうちでも言うのではないか」と受け取られます。前の園で何が起きたかではなく、次の園で何をしたいかに置き換えて書くと、同じ事実を前向きな志望動機にできます

条件は「本人希望記入欄」に書けばいい

本人希望記入欄は、特に希望がない場合でも空欄にはしません。「勤務条件は貴園の規定に従います。」と書く方法のほか、「保育士として勤務することを希望いたします。」のように応募職種を書く方法もあります。

パートや時短で勤務日数・時間に条件がある場合は、面接前に伝わるよう本人希望記入欄に書いておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。欄の使い分けは履歴書の記事で詳しく解説しています。

志望動機・自己PR・退職理由の書き分け

志望動機は「なぜこの園か」、自己PRは「自分の強みは何か」、退職理由は職歴欄に簡潔に書き、前向きな理由は志望動機の欄でていねいにアピールします

志望動機と自己PRはどう違う?

自己PR欄に書く材料は、性格や行動の特徴(積極性・粘り強さ・協調性・責任感)、仕事への姿勢や意欲(どのようにがんばり、どのように貢献したいか)、将来の目標の3つに分けて考えると出てきます。

保育士の自己PRなら、複数担任でのチームの動き方、記録や指導計画を書く力、保護者対応の姿勢などが材料になります。志望動機に園の名前が入るのに対し、自己PRは園が変わっても大きくは変わらないのが、書き分けの分かれ目です

退職理由は職歴欄に簡潔に、前向きな理由は志望動機の欄で

退職理由は職歴欄に「一身上の都合により退職」「出産のため退職」などと簡潔に書き、前向きな理由の場合は志望の動機の欄でていねいにアピールします。

退職理由を志望動機の欄で長々と説明すると、欄の大半が過去の話で埋まってしまいます。過去の説明は1〜2文にとどめ、残りを応募先の話に使ってください。

履歴書と職務経歴書で同じ志望動機を書かない

職務経歴書にも志望動機の項目を設ける場合があります。履歴書で書き足りなかったことを補足するときは、履歴書と同じ内容にならないよう、エピソードを交えて書き分けます。ハローワークの職務経歴書の手引きでも、同じ内容を写さないよう案内されています。

書き分け方としては、履歴書側に「園を選んだ理由と入職後にやりたいこと」を、職務経歴書側に「これまでの経験のどこがその園の保育とつながるのか」を、実際の場面を挙げて書く形が扱いやすくなります。

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保育士の志望動機でやってはいけないこと

どの園にも出せる文章、条件だけを並べた文章、前の職場の批判で終わっている文章の3つは、そのまま不採用の理由になります

どの園にも使える文章になっている

園名だけを差し替えて使い回した文章は、読み比べている採用担当者には見分けが付きます。応募先ごとに書き分けるのが前提です。

書き上げたら園名を伏せて読み返し、他の園でも成立する文章になっていないかを確かめてください。成立してしまうなら、園を選んだ理由がまだ書けていません。

待遇・福利厚生だけが理由になっている

給料・休日・借り上げ社宅などの条件は、志望動機ではなく本人希望記入欄と面接で確認する内容です。条件だけが並んでいると、より良い条件の園が見つかれば辞めると読まれます。

前の職場の批判で終わっている

前の園の人間関係や残業を批判する文章は、応募先での再現を心配させます。事実として説明が必要な場合も、批判ではなく「次の園でどう働きたいか」に着地させます。

求人票や園のホームページの言葉をそのまま写している

理念の言葉を引用すること自体は問題ありませんが、引用だけで終わると読んだことしか伝わりません。理念を引いたら、その理念が実際の保育のどこに表れていたか、自分がどう関わりたいかを必ず続けてください

応募先の呼び方は「貴園」?「貴法人」?

幼稚園・保育園は「貴園」、社会福祉法人や独立行政法人は「貴法人」、会社は「貴社」を使います

応募先書き言葉の敬称
幼稚園、保育園貴園
社会福祉法人、独立行政法人貴法人
財団法人、社団法人、NPO貴法人、貴団体
学校貴校(大学・短大は貴学でもよい)
病院、医院貴院
官公庁貴省、貴庁、貴局、貴所、貴役所、貴役場
会社貴社

株式会社が運営する保育園に応募する場合、園そのものを指すなら「貴園」、運営会社を指すなら「貴社」を使います。児童発達支援や放課後等デイサービスは「貴事業所」、学童保育は「貴クラブ」「貴施設」と書くと収まりがよくなります。

迷ったときは「(法人名)様」でもいい

判断に迷う場合は「(法人名又は事業所名)様」でもかまいません。あわせて注意したいのが「御社」で、口語体のため応募書類には使いません(面接では「御社」や「(法人名)様」を使います)。

書き終わったら確認すること

志望の動機とアピールポイントは、面接で採用担当者から最もよく質問される項目です。書類に書いた内容は、面接で自分の言葉で話せる状態にしておきます。

声に出して読めるか、園名が入っているか

書き上げた文章を声に出して読み、息継ぎができない長い一文になっていないかを確かめます。あわせて、園名と、園について調べた具体的な事実が入っているかを確認してください。

  • 応募先の正式名称が正しく入っている
  • 園を選んだ理由が、他の園では成立しない内容になっている
  • 自分の経験のうち、応募先で使えるものが具体的に書かれている
  • 入職後にやりたいことが書かれている
  • 前の職場の批判になっていない
  • 条件の希望は本人希望記入欄に分けて書いている
  • 誤字脱字がなく、欄の8割程度が埋まっている

チェックの中で最も落としやすいのが2つ目です。園名を伏せて読み返す方法が、いちばん簡単な確認になります。

履歴書はコピーを取っておく

面接では履歴書の記載内容に沿って質問されることが多いため、提出前にコピーを取り、面接の前に読み返します。提出した書類を手元に残しておかないと、面接で自分が何を書いたか思い出せないまま質問に答えることになります

添削してもらう先

書き上げた文章は、第三者に読んでもらうと粗が見つかります。ハローワークの窓口では応募書類の記載方法について相談できるほか、保育士向けの転職エージェントでも応募書類の添削を受けられます。

まとめ

保育士の志望動機は、園を選んだ理由・自分の経験や能力・入職後にどう役立ちたいかの3点を、応募先ごとに書き分けます。書けないときは、求人票・園のホームページ・ここdeサーチ・園見学の4つで応募先を調べ、自分の経験と重なるところを探すと形になります

例文はそのまま使うためではなく、どの要素をどの順で並べるかの型として使ってください。園名と、自分が実際に見聞きした事実に差し替えたところから、他の応募者と違う志望動機になります。

この記事の執筆者

執筆者保育士転職のホンネ編集部

株式会社DeLT

保育士転職のホンネの企画・執筆を担当する編集部です。転職サービスの実態を調査し、公的資料や各社の一次情報にあたったうえで、保育士の方が自分に合うサービスを選べるよう情報を発信しています。

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